提案書・企画書の「白紙の1枚目」に、毎回悩んでいませんか
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「提案書を作らないといけないのに、何から書き始めればいいか分からない」「構成を考えるだけで1時間が過ぎてしまった」——そんな経験はありませんか。提案書や企画書は、内容そのものよりも先に「骨子(こっし)」、つまり全体の構成や話の流れを組み立てる段階でつまずく方が多いです。特に会社員や個人事業主の方にとって、資料作成は本業の合間にこなす作業であることが多く、時間をかけられないのが実情だと思います。
そこで今回は、ChatGPTやClaudeといった生成AI(文章や画像などを自動で作り出すAIサービスの総称)を使って、提案書・企画書の骨子を効率よく作る方法をご紹介します。生成AIが得意なのは、情報を整理して「型」に当てはめる作業です。骨子作りはまさにこの得意分野にあたるため、うまく活用すれば作成時間を大きく短縮できる可能性があります。
ここで言う「骨子」とは、提案書全体の設計図にあたる部分です。いきなり本文やスライドを作り始めると、途中で話の筋道がずれたり、伝えたい結論がぼやけたりしがちです。先に骨子を固めてから中身を肉付けしていく方が、結果的に手戻りが少なく、短時間で仕上げられます。この記事では、その骨子作りにChatGPTやClaudeをどう使うか、実際の手順に沿って解説します。
ChatGPT・Claudeで提案書の骨子を作る具体的な手順
ステップ1:目的・相手・伝えたい結論を箇条書きにする
いきなりAIに「提案書を作って」と丸投げしても、方向性がずれた案が出てきてしまいます。まずは以下の4点を、箇条書きで構いませんので自分の頭の中から書き出しておきましょう。
・誰に向けた提案か(相手の役職や部署など)
・提案の目的(何を承認・実行してほしいのか)
・現状の課題(相手が困っていること)
・自分たちが提示したい解決策のイメージ
この下準備があるかないかで、AIが返してくる骨子案の質が大きく変わります。生成AIは「材料」を与えるほど精度の高いアウトプットを返す性質があるため、面倒でも省略しないことをおすすめします。
ステップ2:プロンプト(AIへの指示文)で骨子案を出させる
材料が揃ったら、次のようなプロンプトをChatGPTやClaudeに入力してみましょう。ここでは、ステップ1で整理した内容を穴埋めする形のテンプレートを用意しました。
あなたはビジネス提案書の構成作成を専門とするコンサルタントです。
以下の情報をもとに、社内向け提案書の「骨子(見出しレベルの構成案)」を作成してください。
【提案の相手】部長クラスの決裁者、3名
【提案の目的】新しい業務ツールの導入承認を得ること
【現状の課題】手作業での集計作業に毎月20時間かかっている
【解決策のイメージ】自動集計ツールを導入し、作業時間を削減したい
出力条件:
・見出しは大見出し(章)と小見出し(節)の2階層で構成すること
・各見出しに、そこで何を書くべきかを1行で補足すること
・全体で6〜8見出し程度にまとめること
・結論を先に伝える「PREP法」を意識した並びにすること
このように、役割・条件・出力形式を具体的に指定するのがポイントです。生成AIは指示があいまいなほど一般的な回答になりやすいため、「決裁者向け」「PREP法(結論→理由→具体例→結論の順で伝える手法)」のように条件を絞ることで、実務で使える骨子に近づきます。
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ステップ3:出てきた骨子を「たたき台」として手直しする
AIが出した骨子案は、あくまでたたき台です。自社特有の事情や、決裁者の性格・過去の反応など、AIが知り得ない情報を踏まえて、見出しの順番や粒度を人の目で調整しましょう。骨子の段階で違和感のある部分を直しておくと、後工程の本文執筆やスライド化がスムーズに進みます。
ステップ4:追加のプロンプトで骨子を練り込む
一度出てきた骨子案に対して、「もう少し章立てを増やしてほしい」「経営層向けなので数値根拠を入れる見出しを追加してほしい」など、追加の指示を続けて入力することもできます。ChatGPTもClaudeも、直前のやり取りを踏まえて回答を調整してくれるため、1回の指示で完璧な骨子を狙うのではなく、対話を重ねながら少しずつ精度を上げていく使い方がおすすめです。
活用する際の注意点
社外秘・個人情報の入力は避ける
プロンプトに実在の取引先名や未公開の数値、個人情報などをそのまま入力すると、情報漏えいにつながるおそれがあります。骨子作りの段階では、具体的な社名や数値は「A社」「◯◯%削減」のように仮の値に置き換えて入力することをおすすめします。
AIの出力を鵜呑みにしない
生成AIは、もっともらしいが事実と異なる内容(ハルシネーションと呼ばれます)を出力することがあります。骨子の構成自体は参考になりますが、統計データや他社事例などを盛り込む場合は、必ず出典を確認し、自分の目で事実確認を行ってください。
導入すれば必ず成果が出るとは限らない
AIを使えば提案書作成の「時間」を短縮できる可能性はありますが、提案の中身(説得力や採用可否)はあくまで内容次第です。骨子作成の負担を減らした分、内容の精査や相手への配慮に時間を使うことが、提案を通すための近道と言えるでしょう。
無料版と有料版で使える範囲が異なる
ChatGPTやClaudeには無料プランと有料プランがあり、1日あたりに使えるメッセージ数や、扱える文章量の上限が異なります。骨子作りのように短いやり取りを数回行う程度であれば無料プランでも十分対応できる場合が多いですが、日常的に何度も使う場合は、ご自身の利用頻度に合わせてプランを検討するとよいでしょう。
まとめ
提案書・企画書は「骨子」の段階でつまずきやすい作業ですが、目的・相手・課題・解決策を整理したうえでChatGPTやClaudeにプロンプトを渡せば、たたき台となる構成案を短時間で得ることができます。ただし、出力をそのまま使うのではなく、社外秘情報の扱いや事実確認には十分注意し、最終的な中身は必ず人の目で仕上げるようにしましょう。
このブログ「AIビジネスナビ」では、業務効率化に役立つ生成AIの活用術を今後も発信していきます。他の関連記事もぜひあわせてご覧ください。
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