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「この言い回しで失礼にならないかな」と毎回悩んでいませんか?
取引先への謝罪メール、上司への報告、社外向けの案内文——。ビジネスメールを書くたびに「もっと丁寧な表現があるはずなのに」「これだと素っ気なく見えないか」と手が止まってしまう。そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
特に生成AI(人間のように自然な文章や回答を作り出せるAIのこと)を使い始めたばかりの方は、「AIに頼んでも結局自分で直すことになるのでは」と感じているかもしれません。実はメール作成・文章添削は、生成AIが最も得意とする作業のひとつです。この記事では、ChatGPTとClaude(アメリカのAnthropic社が提供する生成AI)を使った、実務でそのまま使えるプロンプト(AIへの指示文)の作り方を紹介します。
ChatGPT・Claudeでメール作成・添削を効率化する手順
ステップ1:目的・相手・トーンを先に伝える
AIにメール文章を依頼するとき、いきなり「メールを書いて」とだけ伝えると、当たり障りのない一般的な文章しか返ってきません。精度を上げるコツは、依頼の中に次の4つの要素を必ず含めることです。
- 目的:何を伝えたいメールなのか(謝罪、依頼、報告など)
- 相手:社外の取引先なのか、社内の上司・同僚なのか
- トーン:フォーマル寄りか、少し柔らかめか
- 盛り込みたい情報:日付、金額、経緯など具体的な事実
この4点を最初から伝えることで、AIが出す下書きの完成度が大きく変わります。
ステップ2:実際に使えるプロンプト例
以下は、納期遅延をお詫びするメールをChatGPTまたはClaudeに依頼する場合のプロンプト例です。そのままコピーして、カッコ内をご自身の状況に置き換えてご利用ください。
あなたはビジネスメール作成のアシスタントです。
以下の条件で、取引先に送るお詫びメールの本文を作成してください。
【目的】納期が3日遅れることへのお詫びと新しい納期の連絡
【相手】取引先の担当者(面識はあるが親しくはない)
【トーン】丁寧だが堅苦しすぎない、誠実さが伝わる文章
【盛り込む情報】
・遅延の理由(部材調達の遅れ)
・新しい納期(8月25日)
・今後の再発防止策には触れず、まずは謝罪と新納期の連絡を優先する
【条件】
・件名も含めて作成する
・本文は300〜400字程度
・結びの一文で今後の関係継続への配慮を示す
ポイントは、AIに丸投げするのではなく「何を書かないか」まで指定することです。今回の例のように再発防止策に触れないなど、余計な情報を入れないよう指示すると、簡潔で読みやすいメールになります。
文章添削(リライト)で使うプロンプト例
すでに自分で書いた文章がある場合は、添削専用の依頼の仕方が有効です。「この文章を直してください」だけでなく、「どんな観点で直してほしいか」を伝えるのがコツです。例えば「敬語の誤りをチェックしてほしい」「もっと簡潔にしてほしい」「読み手が初めてこの話を聞く前提で、背景説明を補ってほしい」など、観点を絞ることで、AIが的外れな修正を加えるのを防げます。
長文の資料やメール履歴をまとめて添削してもらう
複数回やり取りしたメール履歴を踏まえて返信文を作りたい、といった場面もあると思います。2026年に登場したClaude Sonnet 5は、100万トークン(AIが一度に読み込める文字量の単位。日本語で数十万字相当)という大容量のコンテキストウィンドウ(AIが一度に処理できる情報量の上限)に対応しており、長いメール履歴や資料をまとめて読み込ませたうえで「この流れを踏まえて返信案を作ってほしい」という依頼がしやすくなっています。ツールによって対応できる文字量やプランごとの制限は異なるため、実際に使う際は利用中のサービスの仕様を確認しておくと安心です。
ChatGPTとClaude、どちらを使えばいい?
「結局どちらを使えばいいの」と迷う方も多いはずです。一般的には、ChatGPTは幅広い用途で使われており対話形式でのやり取りに慣れている人が多い一方、Claudeは長文の読解や自然な文章表現を得意とすると紹介されることが多いツールです。どちらが自分の業務に合うかは、実際に同じプロンプトを両方に入力して見比べてみるのが確実です。両方とも無料プランで基本的な機能を試せるため、まずは今回紹介したプロンプトをそれぞれに投げてみて、出てきた文章の読みやすさや言い回しの好みで選ぶとよいでしょう。
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使うときの注意点
ChatGPT・Claudeを使ったメール作成には、いくつか気をつけたい点があります。
事実関係は必ず自分で確認する
AIは指示された文脈をもとに自然な文章を組み立てますが、金額や日付、固有名詞などの事実情報を正確に把握しているわけではありません。プロンプトで伝えた情報以外を勝手に補って書いてしまうこともあるため、送信前に必ず事実関係を照合してください。
個人情報・機密情報の入力は避ける
取引先の個人情報や、社外秘の契約条件などをそのままプロンプトに貼り付けるのは避けましょう。利用しているAIサービスの利用規約やプランによって、入力データの扱いは異なります。心配な場合は、固有名詞を一般的な表現に置き換えてから依頼するといった工夫が有効です。
文体は「その会社らしさ」に合わせて微調整する
AIが作る文章は整っていますが、その会社・その人がふだん使っている言い回しとは微妙に異なることがあります。出てきた文章をそのまま使うのではなく、一読して自分の言葉に近づける調整をする習慣をつけると、より自然な仕上がりになります。
まとめ
メール作成・文章添削は、目的・相手・トーンといった条件を具体的に伝えるほど、ChatGPTやClaudeの回答精度が上がります。特にお詫びメールや依頼メールのように「言い回しに気を遣う場面」ほど、AIに下書きを任せるメリットは大きいといえます。一方で、事実確認や機密情報の取り扱いなど、人の目でのチェックが欠かせない部分もあります。まずは今回紹介したプロンプトを、日々のメール作成の一部から試してみてはいかがでしょうか。
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