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「提案書や企画書を作らなければいけないのに、何から手をつけていいか分からない」「白紙のドキュメントを前にして、気づけば時間だけが過ぎていた」——そんな経験はありませんか。特に締め切りが迫っているときほど、文章そのものよりも「構成を考える段階」でつまずいてしまいがちです。実はこの「骨子(こっし)」づくり、つまり資料全体の設計図を作る工程は、生成AI(文章などを自動で作り出すAI技術)がもっとも得意とする作業のひとつです。この記事では、ChatGPTやClaudeを使って提案書・企画書の骨子を効率よく作る具体的な手順を、実際に使えるプロンプト(AIへの指示文)とあわせて解説します。
なぜ「骨子づくり」からAIに任せるべきなのか
提案書作成でもっとも時間がかかるのは、実は文章そのものを書く工程ではなく、「何を」「どの順番で」書くかを決める工程です。ここで手が止まってしまうと、資料全体の完成が大きく遅れてしまいます。ChatGPTやClaudeのような生成AIは、目的・提出先・条件を伝えるだけで、章立てや見出し構成のたたき台を数秒で提示してくれます。もちろん、AIが出す骨子はあくまで「たたき台」であり、そのまま提出できる完成品ではありません。自社の強みや案件固有の事情を踏まえて、最終的には人間が手直しすることが前提になります。
なお、生成AIの分野は更新が速く、2026年6月30日にはAnthropic社から新モデル「Claude Sonnet 5」が、7月24日には上位モデル「Claude Opus 5」が発表されています。これらは複数ステップにわたる作業をより高い精度でこなせるよう改良されており、構成案の作成のような「条件を踏まえて情報を整理するタスク」にも活用しやすくなっています。ChatGPT側も「GPT-5.5」への更新で長文処理の精度が上がっており、ページ数の多い提案書のたたき台作りにも対応しやすくなっています。
実際の手順とプロンプト例
また、骨子づくりをAIに任せるメリットは「時短」だけではありません。人が最初から構成を考えると、どうしても自分が慣れたパターンに偏りがちです。AIにいくつかの構成パターンを出させて比較することで、自分では思いつかなかった切り口に気づける場合もあります。時間のない中で作業をしていると視野が狭くなりがちなので、たたき台を複数出させて選ぶという使い方も有効です。
ステップ1:条件を自分の中で整理する
AIに丸投げで「提案書を作って」と頼んでも、当たり障りのない一般的な内容しか返ってきません。まずは次の情報を整理しましょう。
- 提案の目的(何を実現したいのか)
- 提出先(誰が読むのか、決裁者は誰か)
- 自社・自分の強み
- 希望する分量やページ数
ステップ2:骨子作成用のプロンプトを入力する
条件が整理できたら、以下のようなプロンプトをChatGPTまたはClaudeに入力します。
あなたは提案書作成のプロフェッショナルです。
以下の条件をもとに、提案書の骨子(章立てと各章の要点)を箇条書きで作成してください。
本文は書かず、構成案のみを出力してください。
【目的】新規顧客に対して自社の業務効率化コンサルティングサービスを提案したい
【提出先】中堅製造業の経営企画部門、決裁者は取締役クラス
【自社の強み】業界特化のノウハウと導入後のサポート体制
【希望ページ数】A4で5ページ程度
出力形式:
1. 各章のタイトル
2. その章で伝えるべき要点(2〜3個)
3. 章ごとのおおよその配分(ページ数の目安)
このように条件を具体的に指定するほど、実務でそのまま使える骨子に近づきます。逆に条件があいまいだと、どの業界にも当てはまるような抽象的な構成しか返ってこないので注意してください。
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ステップ3:出力された骨子を必ず見直す
AIが出した構成案は、あくまで一般的な提案書の「型」に沿ったものです。そのまま使うのではなく、「この案件特有の懸念点は入っているか」「決裁者が気にする数字や根拠は含まれているか」といった観点で、自分の言葉で加筆・修正しましょう。骨子が固まったら、章ごとに「この章の本文を書いて」と追加で指示すると、本文の執筆もスムーズに進みます。一気に全文を出力させるより、章単位で確認しながら進めるほうが、内容のズレに早く気づけます。また、章ごとに「もっと簡潔に」「決裁者向けにもう少し数字を強調して」といった追加の指示を出せるのも、AIを使う大きな利点です。紙とペンで一から考えるよりも、たたき台に対して修正を重ねるほうが、結果的に早く納得のいく構成にたどり着けることが多いでしょう。
使うときの注意点
便利な一方で、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 社外秘・個人情報を入力しない:取引先の内部情報や個人が特定できる情報を入力すると、情報漏えいにつながるおそれがあります。入力前に、社内で定められた利用ルールを確認しましょう。
- AIの出力を鵜呑みにしない:生成AIは、事実でない情報をもっともらしく生成してしまうことがあります(この現象は「ハルシネーション」と呼ばれます)。特に数値や固有名詞は、必ず自分でファクトチェックしてから資料に反映してください。
- 無料版には利用制限がある:ChatGPT・Claudeともに、無料プランは1日あたりのメッセージ数や利用できる機能に制限があります。骨子作成を日常的に行う場合は、有料プランの利用も検討するとよいでしょう。
まとめ
提案書・企画書づくりで時間がかかりがちな「骨子作成」の工程は、目的・提出先・自社の強みといった条件を具体的に伝えることで、ChatGPTやClaudeを使って大幅に時短できます。ただし、AIが出す構成案はあくまでたたき台であり、案件特有の事情を踏まえた最終確認は必ず人間が行う必要があります。まずは今回紹介したプロンプトを、実際の提案書作りで試してみてください。
このブログでは、生成AIをビジネスで活用するための具体的な方法を今後も紹介していきます。資料作成や業務効率化にAIを取り入れる際のヒントとして、他の関連記事もあわせて読んでみてください。
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