「プレゼン資料、また今日も残業か…」その悩み、AIで軽くできます
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会議前日の夜、白紙のスライドを前にため息をついた経験はありませんか。構成(全体の流れや骨組みのこと)を考えるだけで1時間、文章を整えるのにさらに1時間……気づけば資料作成だけで半日が過ぎている、という会社員の方は少なくありません。
実はプレゼン資料作成は、生成AI(人間のような自然な文章や構成案を自動で作ってくれるAIサービスの総称)がもっとも力を発揮する分野のひとつです。構成案の骨組み作り、箇条書きの整理、話し言葉から資料向けの言い回しへの変換など、時間がかかるわりに「考える作業」自体はパターン化しやすい工程が多いためです。
特に苦労しがちなのが「何から話し始めればいいか分からない」という構成段階です。伝えたいことは頭の中にあるのに、それを順序立てて並べる作業でつまずき、結局スライドの枚数だけが増えて要点がぼやけてしまう、というのはよくある失敗パターンです。この記事では、ChatGPTとClaudeを中心に、今日からすぐ試せる資料作成の効率化手順を、構成案作りから文章の仕上げまで順を追って解説します。
具体的なやり方:構成案からスライド文章まで3ステップ
ステップ1:全体の構成案をAIに考えてもらう
いきなりスライドを作り始めるのではなく、まず「話の骨組み」をAIに提案してもらいましょう。テーマ・対象者・時間の3つを伝えるのがコツです。
あなたはプレゼン資料作成のプロです。
以下の条件でプレゼンの構成案(章立て)を作ってください。
・テーマ:新規顧客向けサービス紹介
・対象者:初めて取引する企業の担当者(決裁権なし)
・発表時間:10分
・目的:後日の稟議で上司に説明しやすい内容にすること
出力形式:
1. スライドタイトル(全体)
2. 各スライドの見出しと、そこで伝えるべき要点を1〜2行で箇条書き
3. 全体で8〜10枚程度に収める
この段階ではデザインや文章の細かさは気にせず、「話す順番」と「各スライドで言いたいこと」を先に固めるのがポイントです。構成が決まっていれば、あとの作業は大きく迷わずに進められます。出てきた構成案がしっくりこない場合は、「もっとシンプルに」「導入部分をもう少し丁寧に」のように追加で指示を出し、対話しながら整えていくとよいでしょう。一度で完璧な構成が出てくるとは限らないため、何度かやり取りをして磨き上げる前提で使うのがコツです。
ステップ2:各スライドの文章を箇条書きに落とし込む
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構成案ができたら、スライドごとに「読み手が一目で理解できる箇条書き」に変換します。ここでは、長文をそのまま貼らず、要点だけを抜き出すよう指示するのがコツです。
次の文章を、プレゼンスライド用の箇条書きに変換してください。
・1項目は20〜30字程度
・専門用語には簡単な説明を括弧書きで添える
・箇条書きは最大4項目まで
【元の文章】
(ここに社内資料やメモの文章を貼り付ける)
箇条書きにする作業は地味に時間がかかるため、AIに任せることで資料作成全体の時間を大きく圧縮できます。さらに「小学生にも伝わるように」「専門用語を使わずに」といった条件を加えると、社外の初対面の相手にも伝わりやすい表現に調整しやすくなります。逆に社内向けの資料であれば、「専門用語はそのまま使ってよい」と指定すると、無駄な説明を省いた簡潔な文章になります。
ステップ3:ツールごとの得意分野を使い分ける
ChatGPTとClaudeはそれぞれ得意分野が異なります。用途に応じて使い分けると、さらに効率が上がります。
- ChatGPT:2026年4月に画像生成機能「Images 2.0」と新モデル「GPT-5.5」が公開され、図解やイメージ画像の生成精度が向上したとされています。スライドに挿入する簡単な図やイメージ画像を作りたい場合に向いています。
- Claude:画像生成機能は持たないものの、長文の構成整理や論理的な文章の言い換えを得意とするとされています。話す原稿や構成案をじっくり練り上げたいときに向いています。
また、議事録や参考資料をもとに構成案を作りたい場合は、資料要約ツールの「NotebookLM」と組み合わせて使う方法も紹介されています。まず参考資料を読み込ませて要点を整理し、その要点をChatGPTやClaudeに渡して構成案に仕上げる、という流れです。複数のAIを乗り継ぐと聞くと手間に感じるかもしれませんが、実際には「要約はNotebookLM」「構成と文章はChatGPTかClaude」と役割を決めておくだけで、迷わず作業を進められます。
使うときの注意点
AIによる資料作成には便利な面がある一方、次の点には注意が必要です。
- 数字や固有名詞は必ず自分で確認する:AIは事実と異なる内容をもっともらしく出力することがあります。売上数値や社名、日付などは資料に反映する前に必ず原資料と照合してください。
- 社外秘・個人情報を含む文章は貼り付けない:利用しているAIサービスの利用規約やプランによって、入力内容の扱いが異なります。機密情報を含む資料の下書きをAIに渡す際は、社内のガイドラインを確認しましょう。
- 最終的な見た目の調整は人の目で行う:AIが作るのはあくまで文章や構成案です。実際のスライドデザインとしてのバランス(文字量、余白、フォントサイズなど)は、自分の目で最終確認することをおすすめします。
- 一度の指示で終わらせようとしない:最初の出力が理想的な内容になるとは限りません。「ここは違う」と感じた部分は遠慮なく修正を依頼し、何度かやり取りを重ねて仕上げていく姿勢で使うと、結果的に満足度の高い資料に近づきます。
まとめ
プレゼン資料作成は、①構成案を考える、②箇条書きに整理する、③ツールを使い分ける、という3ステップに分けることで、AIに任せられる部分がぐっと広がります。特に「構成を考える」という最初の一歩をAIに手伝ってもらうだけでも、資料作成にかかる時間の感覚は大きく変わるはずです。
もちろん、最終的な内容の正確さや見た目の完成度に責任を持つのは自分自身です。AIはあくまで「たたき台を速く作る道具」と割り切り、数字の確認や見た目の調整は自分の目でしっかり行う。この使い分けさえ意識できれば、資料作成にかかる負担は大きく減らせるはずです。まずは次の会議資料から、構成案作りだけでも試してみてください。